心室中隔欠損症
心室中隔欠損症とは
通常、心臓は左心房、左心室、右心房、右心室の4つの部屋に分かれています。左心室と右心室を分ける壁を心室中隔と呼びますが、この心室中隔に穴(欠損孔)が開いてしまい、左心室と右心室がつながってしまう心臓病を心室中隔欠損症と呼びます。
心臓超音波検査では、心室中隔の欠損孔が確認されます。カラードプラ法では左心室から右心室への血流が確認されます。
心室中隔欠損症は猫で多い心疾患で、犬でも比較的多くみられる先天性の心疾患です。シーズーなどの小型犬から、ビーグルなどの中型犬、ブルドックやハスキーなどの大型犬と様々な犬種で好発します。
心室中隔欠損症では、欠損孔が小さい場合、治療と必要とすることはほとんどありません。欠損孔が大きい場合は心不全を起こし、呼吸が荒い、疲れやすいなどの症状が出る場合があります。そのため、欠損孔が大きい場合には、内服を行う場合や手術で欠損孔を塞ぐ治療が必要となります。