レッグ・カルぺ・ペルテス病
レッグ・カルベ・ぺルテス病とは
大腿骨頭壊死症ともいい、大腿骨頭への血液供給が不足して、骨頭が壊死してしまう病気です。
両側性に起こる場合もありますが、多くの場合片側性に起こります。1歳以下の成長期にある小型犬で発症が多く認められ、テリア犬種が好発犬種と言われています。
原因
はっきりとした原因は不明ですが、遺伝的素因が考えられます。何らかの原因で大腿骨頭への血管が損傷を受け、血液の供給が不足することにより起こると言われています。
症状
片側性または両側性の後肢跛行、筋の萎縮、疼痛が主な症状です。
診断
レントゲン検査で大腿骨頭部の骨融解、変形がみられます。
最終的には大腿骨頭と頸部、寛骨臼に関節炎様変化が認められるようになります。
大腿骨頭形成不全が確認できる。
治療
① 内科的治療
痛みが軽度の場合は消炎鎮痛剤や運動制限で様子をみることも多いですが、症状の改善がみられない場合がほとんどです。
その場合は外科的治療を行う必要があります。
② 外科的治療
大腿骨頭切除術が第一選択となります。
股関節全置換術は機能が完全に回復しますが、侵襲がかなり大きい手術となります。
予防
発症の原因が不明のため、予防は難しい病気となっています。
大腿骨頭壊死症が疑われるような症状がみられた場合は早めにかかりつけの動物病院に行きましょう。