みなみ野動物病院

動物ケアスタッフによる活動報告and症例報告

REPORT

最近当院では誤食で来院される方が増えてきています。今回は誤食してしまった時に病院で行う処置などを紹介します。

食べてしまうと危険なもの⚠

・卵白
・牛乳
・ネギ類
・鶏の骨
・ブドウ
・レーズン
・アボカド
・生の魚介類
・カフェイン
・キシリトール
・チョコレート
・マカダミアナッツ

最近来院された症例

・紐
・輪ゴム
・ピアス
・玉ねぎ
・ジャガイモの芽
・布製のおもちゃの中の綿
・マカダミアナッツチョコ

例えばピアスを食べてしまった子の処置


処置の流れ

診察→①レントゲン→血管留置→麻酔をかけて内視鏡→②レントゲン

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①レントゲン写真にピアスがしっかり移っていたので内視鏡でピアスを取り出しました

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②ピアスが取れたかを再度レントゲンを撮影して確認しました。レントゲンと血管留置の間に場合によっては超音波検査も入ります。

出る症状

・嘔吐
・元気ない
・食欲低下
・下痢などがあげられます

*食べてすぐに症状がでず2~3日から数日してから症状が出てくる子もいたり症状が出ない子もいます。

最後に

放置しておくと命にかかわることもありますので食べてしまわないように物の置く場所に気をつけましょう!!もし食べてしまったら処置が必要な場合があるのでご相談下さい。

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当院にはさまざまな検査機器を設置していますが、その中でも今回は血液検査に使用している検査機器をいくつかご紹介します!

全血球計算(CBC)検査機器

血球の大きさや数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値を測定し、貧血や感染症、血液疾患の有無を調べます。

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血液生化学検査機器

血漿中の成分を科学的に分析して、病気の診断や治療方法、症状の経過観察に用いられる検査です。

SDMA検査

腎臓機能の評価に用いられる検査で腎臓病の早期発見にも役立ちます。

血清総サイロキシン(T4)検査

甲状腺機能を診断する検査です。

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    こちらの検査機器は見たい項目のスライドをセットし、測定します。

CRP(犬)/SAA(猫)検査機器

血漿または血清を用いて、体に炎症が起きているかどうかを調べる検査です。

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血液凝固検査機器

血液の凝固機能に異常がないかをみる検査です。

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血液ガス分析装置

血液中のpH、酸素、二酸化炭素などの量を測定し、体内の換気状態や酸塩基平衡を調べる検査です。

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当院では、獣医師の指示のもと愛玩動物看護師も採血を行っています。血液は時間が経つと固まってしまうため、採血後は素早く容器に入れる必要があります。また血液を抜く際も圧をかけすぎると血球が壊れてしまうことがあるので、丁寧にかつ敏速に行うことを意識しています。そして、動物への負担を少しでも減らせるように日々技術の向上に努めて参ります。

📢お知らせ📢

10/1(日)〜11/30(木)の期間で『秋の!!犬の健康診断キャンペーン』を実施しております。3つのコースをお手軽な価格で検査できる機会となっておりますのでぜひご利用ください!検査の項目につきましては、当院のホームページ、公式LINEにてご確認いただくか、ご来院の際もしくはお電話にてお問い合わせ下さい♪
※Aお手軽コースは予約不要ですが、BしっかりコースとCとことんコースは予約が必要となりますのでお早めにご予約ください。また、Aお手軽コースのみのご来院は獣医師の指名は出来かねます。
※10月より採血料¥220-(税込)を別途頂戴することとなりました。予めご了承ください。

今回は、整形外科の手術をしたわんちゃんの術後から、元通りに歩けるようになるまでに実施したリハビリについてご紹介します♪
今回リハビリを実施した子は大腿骨頭壊死症と呼ばれる病気で、大腿骨(太ももの骨)の骨頭が壊死してしまい、骨が変形し痛みが生じていました。そのため、痛みの原因である変形した部分の骨を切除する手術を行いました(大腿骨頭切除)。

術後の入院中のリハビリ

手術直後は痛みが生じやすい時期になります。術後約1週間の入院期間中は痛みを可能な限り取り除くために「疼痛緩和」のためのレーザーをあてました。

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    術前レントゲン

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    術後レントゲン

退院後のリハビリ

退院後は、術後約2週間後から機能回復のためのリハビリを開始しました。当院では月に2回リハビリ専門外来があるので、担当の先生によるリハビリを行いました。動物看護師も保定や物理療法、運動療法などの補助を行います。

◎リハビリ1回目

初回は、術後約2週間で実施しました。この頃は日常生活は送れていますが、まだ手術をした足を使いたがらない様子で、足を挙げたり、ケンケンしたりすることが多い状態でした。散歩は1日15分程です。

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    足を浮かせている状態

リハビリでは、足を挙げていることで硬くなってしまった筋肉を優しくほぐす「徒手療法」と足をスムーズに動かせるように「ストレッチ」を行いました。

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    徒手療法

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    ストレッチ

◎リハビリ2回目

2回目のリハビリは術後約4週間後に実施しました。この頃は、ゆっくり歩いているときには手術した足も使えるようになってきましたが、まだ早く歩くと足を挙げることがありました。散歩は1日15分程度行っていました。リハビリは1回目と同様に「徒手療法」と「ストレッチ」を行いました。

また今回から筋力をつけるために「トンネル運動」を開始しました。バーの高さを少し足を曲げて通れる程に設置し、自然と後ろ足に負荷がかかるようにします。おやつなどを使うとワンちゃんも楽しく筋力トレーニングが出来るので効果的です!

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    トンネル運動

自宅でのリハビリとして、1日15分程度の散歩と、院内でも実施したトンネル運動を自宅でも出来る範囲でやってもらいました。

◎リハビリ3回目

3回目のリハビリは術後約8週間後に実施しました。この頃は、前回と同じように早く歩くときは足を挙げることがありますが、走り回ったり、手術した方の足で耳をかく動作が出来るようになったりと積極的に足を使う様子がみられるようになりました。リハビリでは、前回と同じ内容で「徒手療法」、「ストレッチ」、「トンネル運動」を行いました。自宅でのリハビリでは、散歩を時間制限なしで行ってもらい、積極的に足を使い、筋力をつけていきました。

◎リハビリ4回目

4回目は術後約13週後に実施しました。この頃は、散歩も1日2回で30分ずつ行けていました。立ち止まっている時に少し足を挙げることはありましたが、ほとんど目立たなくなりました。スムーズに足を伸ばせるようになり、術後減少していた筋肉量も順調に増加し、左右でほとんど差がなくなりました!

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    グラフ1(筋肉量の変化)

4回目のリハビリの時に先生からリハビリ卒業のお話があり、今後は滑ったり、足に負担がかかりすぎる動きは避けながら元通りの生活に戻ることが出来ました!!

リハビリは、今回のように術後の機能回復のために実施する場合はもちろん、手術しない場合に症状の進行を少しでも遅らせて現状を維持するために行うこともあります。私たち看護師も動物に負担の無いように配慮しながら、症状が改善したり、維持できるように先生と相談しながら実施するようにしています。リハビリ中もオーナー様が質問したり、不安に思っていることを話しやすい雰囲気づくりを心掛けていますので、気軽にお声掛けいただければと思います♪

★当院の専門外来は予約制となっております。ご質問や受診をご希望の場合にはお気軽にご連絡下さい★

わんちゃんが定期的にトリミングをするように、猫ちゃんも健康維持のために日頃のお手入れが必要不可欠です。
ですが、いざお手入れをしようとすると嫌がってしまい中々やらせてもらえない!という猫ちゃんも多いのではないでしょうか?そんな時はぜひご相談下さい!!
今回は当院で行っている猫ちゃんのお手入れをいくつかご紹介します♪

爪切り

動物専用の爪切りを使用して切っていきます。猫ちゃんの爪は伸びすぎてしまうと引っかかって折れたり、巻き爪になったり、場合によっては肉球に刺さってしまうこともあります。そうならないためにも、可能であれば1ヵ月に1回くらいの頻度で爪切りをすることをおすすめします。しかし、猫ちゃんの爪には血管が通っているのでお家で切る際には、深爪をしないように注意が必要です。

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部分バリカン

猫ちゃんの品種や毛の長さにもよりますが、足の裏やおしり周りはバリカンをかけることが多いです。特に、足裏の毛は伸びるとフローリングで滑りやすくなってしまうので、肉球に毛がかからないように定期的に短くする必要があります。(バリカンをかける場所や範囲はご相談下さい。)

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耳そうじ

耳そうじは頻繁にやりすぎてしまうと逆に耳を傷つけてしまうことがあります。耳垢の溜まりやすさには個体差がありますが、汚れが目立つようであれば濡らしたコットンなどでお耳を拭いてあげてください。病院で耳そうじをおこなう際には、専用の洗浄液を使ってキレイにします。

当院では、動物ケアスタッフが中心となって猫ちゃんのお手入れを行っています。(お手入れだけでの来院も可能です。)
その他のお手入れ(シャンプーや毛玉取りなど)をご希望の際には、予約制の場合がございますのであらかじめお電話でお問合せ下さい。

★10月1日より「秋の猫ちゃんお手入れキャンペーン」を実施しています。爪切り・足裏バリカン・耳そうじのセットがお得な価格で行えます!ご予約不要ですのでお気軽にご来院下さい。
※ご来院の際は、下記ポスターの「病院からのお願い」を必ずお読み下さい※

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武井まどか 樋山実希

熱中症とは

暑熱環境において、体温の調節ができなくなり高体温や脱水になることで生じるさまざまな体の不調のことで、人と同じようにわんちゃん、ねこちゃんでも発症します。熱中症は重篤化すると最悪命を落とす危険があるため、夏の暑い時期は注意が必要です!

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熱中症に罹りやすい犬種

・原産国が寒い地方の犬種(シベリアンハスキー、サモエドなど)
もともと涼しい地域の犬種で暑さに弱く、毛も密なため。

・短頭種(パグ、ブルドック、シーズー、チワワ、ボストン・テリアなど)
上部気道(鼻から喉頭まで)が狭いため、熱い空気を鼻腔で十分に冷却できず、熱いまま体内に取り込んでしまうため。

・毛の色が黒い犬
毛が日光の熱を吸収して熱くなりやすいため。

・心臓病、腎臓病、呼吸器疾患などの持病がある犬
脱水しやすい、呼吸状態が悪化しやすいなどの理由で発症リスクが高くなるため。

・肥満の犬 皮下脂肪が厚く、体表から熱が放散しにくく、喉にも脂肪が付着することで気道が狭くなるため。また、肥満により心臓や呼吸器に負担を持っていることが多いため。

熱中症の症状


初期症状

・元気消失
・食欲低下
・チアノーゼ
・ふらつき
・パンティング
・大量のよだれ
・頻脈
・歯肉や舌、結膜などが充血 など

重篤化した場合の症状

・虚脱状態(ぐったり)になる
・下痢、嘔吐、ふるえ
・意識の消失
・けいれん発作
・失禁、脱糞
・呼吸速迫 など

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対処方法

①犬を日陰で涼しく換気の良い場所に移動させる
②口から水が飲めそうであれば飲ませる。無理には飲ませない!
③冷たい水を体にかけるか、水で濡らしたタオルで体を包む
④氷嚢や保冷剤を体に当てる。(首や脇、股などの大きい血管がある部位を選ぶ)

注:冷水に体を浸けるなど、急激に冷やしてしまうと、体が震え血管の収縮が起こり、冷却効果が減少してしまうのでやめましょう。

応急処置後や危険な症状が認められる場合はすぐに動物病院に連絡し、指示を仰ぐようにしてください。

熱中症対策

犬に適した温度・湿度とは…
温度→18~25℃  湿度→40~60%
人間が快適と感じる温度よりも少し低めです

屋外

・夏の散歩は朝晩の涼しい時間帯に行くようにしましょう
夏の道路は太陽に照らされてかなりの熱を持っています。地面に近いところを歩くわんちゃんは、人間が感じる気温より更に高温の環境下に晒されており、危険です。

・こまめに水分を補給させましょう
・濡れたタオルや保冷剤を巻いておくのも予防になります

室内

・必ずエアコンを使用し、温度・湿度の管理をする
・いつでも新鮮な水を飲める環境にする
・カーテンで直射日光を避ける

犬の熱中症は重症化すると命を落とす場合もある恐ろしい病気ではありますが、一方で十分に予防可能な病気でもあります。上記のような対策をしっかりして暑い夏を乗り切りましょう◎
島田・瀬尾

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みなみ野動物病院では皮膚症状があるわんちゃんを対象に薬浴シャンプーを行っています。今回は当院で取り扱っているシャンプー4種類とやり方、皮膚炎について簡単にご説明します!

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皮膚炎について

今回はアトピー性皮膚炎、マラセチア性皮膚炎、膿皮症についてご説明します。

アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎は皮膚のバリア機能が低下し、アレルギー物質が体内に入り込むことでかゆみを引き起こします。脂っぽくはなく、左右対称性の痒みや紅斑が特徴的です。口周りや目周り、指間(四肢)、耳、脇、お股に好発します。

マラセチア性皮膚炎

マラセチアは皮膚や外耳道、粘膜の常在菌である「マラセチア」という酵母菌が過剰に増えることで起こる病気です。特に脂っぽい皮膚の皮膚塗抹でマラセチアが観察されます。また、左右対称性紅斑や脱毛、かゆみを伴います。好発部位はアトピー性皮膚炎と同様です。

膿皮症

皮膚のバリア機構の破壊や免疫力の低下により、わんちゃんの皮膚で細菌が繁殖することで起こります。症状としてはかゆみ、フケ、かさぶたを伴う紅斑が現れます。また、丸い病変が特徴的でグラム染色によりグラム陽性球菌が検出されます。好発部位は腹部と背中です。

シャンプーについて

〈マラセキュア〉◎マラセチア性皮膚炎の子に!
抗真菌成分と殺菌消毒成分を配合した、マラセチア性皮膚炎を治療するシャンプーです。泡立ち、脱脂力、すすぎやすさ、香りなどすべてにこだわって開発されたシャンプーです。

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〈ノルバサンシャンプー、ノルバサンサージスクラブ〉◎膿皮症の子に!
クロルヘキシジン酢酸塩(殺菌消毒剤)が入ったシャンプーです。低刺激のシャンプーなので皮膚が弱い子も安心して使用できます。また、ノルバサンシャンプーはコンディショナーが入っているのでパサつきを防げます。

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〈エピスース〉◎乾燥によるかゆみに!
保湿成分(コロイド状オートミール)が配合されたシャンプーです。肌の潤いを保ち、乾燥から守ることで皮膚のかゆみを抑えます。

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〈アデルミル〉◎アトピー性皮膚炎の子に!
必須脂肪酸など、皮膚に必要な成分が入ったシャンプーです。無香料・無着色のシャンプーで、皮膚の常在菌のバランスを整え、皮膚のバリア機能を健康に保ち維持します。

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シャンプーのやり方


STEP1

ブラッシングを丁寧に行った後しっかり濡らします。これは体表面についた汚れをしっかり落とすことで薬剤を皮膚に届きやすくするためです。

STEP2

手にシャンプーを500円玉大にとり(体の大きさによって量は調節)、身体にまんべんなく馴染ませます。より長くシャンプーを接触させるため、症状の重いところから洗いましょう!

STEP3

シャンプーを浸透させます。約5~10分浸透させてください。この時にシャンプーが目に入らないように注意しましょう。

STEP4

ぬるま湯または水で全身をすすいでください。終了したらタオルドライ中心で乾かします。

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今回薬浴シャンプーを頑張ってくれたあずきちゃん、ふわふわになりました!ありがとうございました😃

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★わんちゃんの皮膚はとてもデリケートです。かゆみや脱毛、気になることがございましたらお気軽にご相談下さい!
また当院併設トリミングサロンSaloaでは野菜と果物による天然成分+天然バイオ成分により皮脂汚れを防ぐリンゴ酵素温浴のプランもご用意しております。こちらもお気軽にご相談ください🍎!

瀬尾、岡村

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みなみ野動物病院では、お昼の時間に診察時間内では出来ない手術や検査を行っています。今回は手術における動物ケアスタッフの仕事である器具出しについてご紹介します!

器具出しの仕事とは?

器具出しの仕事は、手術が行われている間、執刀している先生や助手の先生に必要な器具を準備して渡したり、使い終わった器具を回収して、先生たちが手術を進めやすいように器具の管理をしています。

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器具出しの仕事の流れ

手術に使用する器具は滅菌されたものを使用するため、器具出しを行う人も滅菌された服装で臨む必要があります。帽子とマスクをして念入りに手洗いを行ったあと、滅菌された手袋とガウンを着用します。

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服装の準備が整った後は、手術が始まるまでに必要な器具を整理整頓して開始に備えます。特に整形外科の手術などでは、使う器具の種類も多いため事前の準備は大切です。

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手術中は先生たちの指示に従って器具を渡していきます。また、一度使い終わった器具も汚れを拭き取って、次に必要になった時にすぐに渡せるよう準備しておきます。場合によっては、先生が見えやすいように押さえたり、ドリル等を使用する時には、術部を冷やすために水をかけたりすることもあります。

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手術が終わった後は片付けです。使用した器具を洗って乾かした後、滅菌をして、次の手術で使用できるように準備しておきます。

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これで、器具出しの仕事は一通り終了になります。器具出しの仕事は、手術の内容によって使う器具が異なるので、それぞれの手術で使う器具を覚えたり、手術全体の流れを把握して適切に器具を渡したりするので、毎回緊張感と責任感がありますが、やりがいもある仕事です!

松尾優里香

みなみ野動物病院では毎日たくさんの検査を行っていますがその中で、今回は尿検査について紹介します♪尿検査は腎臓や泌尿器系の病気を調べるのにとても重要な検査です。当院で行っている3種類の検査と、おしっこの取り方について説明します。

おしっこの取り方

主に自然尿・穿刺尿・カテーテル尿の3つがあります。

・自然尿
わんちゃんねこちゃんが自然に排尿したおしっこを採ったものです。簡単に採取できて動物への負担も少ない取り方ですが、おしっこに細いや砂などが混ざってしまい正しい結果にならない場合があります。

・穿刺尿
エコーを当てながら膀胱に直接細い針を刺して採ったおしっこです。一番キレイな状態のおしっこを採ることができます。ただし、膀胱に溜まっているおしっこの量が少なかったり、激しく暴れてしまうわんちゃんねこちゃんの場合は難しいことがあります。

・カテーテル尿
尿道からカテーテルを入れて採ったおしっこです。おしっこが少ししか溜まっていない場合でも採尿できます。

  • 採尿の様子
    採尿の様子

尿検査

1. 尿比重
尿比重とは、「おしっこの濃さ」のことで尿比重(写真2)を使って測定します。もし腎不全だった場合、腎臓で濃いおしっこが作られなくなってしまうので比重は低くなります。

  • 尿比重計
    尿比重

2. 尿スティック
細長い試 紙におしっこを垂らして、色の変化を測る検査です。タンパク、ビリルビン、潜血、ph、ブドウ糖、ケトンなどの項目があり機械で読み取って測定します。

  • 尿スティック
    尿スティック

3. 尿沈渣
おしっこを顕微鏡で観察して、細菌がいないか、結晶がないかなどを見ます。細菌が出ていると感染性の膀胱炎の可能性が高くなります。また、結晶は尿石の原因となるのでフードを尿石系のフードに変えるなどの対策が必要になってくることがあります。

  • 尿沈渣
    尿沈渣

★おしっこを調べることで、病気の早期発見にも繋がります。おしっこの色がいつもと違う、何回もトイレに行く、など気になることがあればご相談下さい。

★猫の健康診断キャンペーンが始まりましたBコース、Cコースには今回紹介した尿検査も含まれています。Aコースには含まれていません。期間は2022年2月28日(月)までとなります。キャンペーンについてご相談があればお気軽にスタッフまでお声がけください♪

※B、Cコースは予約制となります。お話、または来院時にお問合せ下さい。

武井まどか

今回は、ジョンソンエンドジョンソン実施の整形外科の手術に使用する器具や実際に使用する時の流れなどについてセミナーを行っていただきました。手術で使用するネジであるスクリューは複数の種類があり、特徴や用途について説明していただき、それぞれのスクリューがどのような役割をしているのか知ることが出来ました。スクリューの挿入手順では、基本的な流れから、少し特殊なものまでデモンストレーションを交えながら説明があり、資料だけではなく実際に目の前で見ることができ、理解が深まりました。プレートを使って固定を行うプレーティングでは、プレートの種類はもちろん、プレートとスクリューがどのような原理で安定を保っているのかを知り、実際に使用するときには目的に合わせて、プレートやスクリューを選択する必要があると気づきました。実際の手術の現場では、使用するスクリューやプレートのサイズは多種多様で、動物看護師はそれぞれの患者さんに必要な器具を適切なタイミングで先生方に渡していく必要があります。今後の手術ではより精度の高い仕事が出来るように、今回学んだ内容を日頃から役立てていきたいと思います。

松尾優里香

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今回のセミナーでは、犬と猫の心臓の構造・機能と、心疾患に対する食事管理についてのお話をしていただきました。心臓は全身に血液を送るポンプの役割をしており、酸素や栄養素を届けるという働きをしています。そんな重要な器官である心臓ですが、10歳以上のわんちゃんの30%以上が心臓病を患っており、そのほとんどが後天的な心臓病であると言われているそうです。心臓病の治療としてはお薬が主になってきます。食事管理としては、症状や心臓病のステージ分類によって摂取した方が良いものや、制限した方が良いものが異なっていたりするため、その子に合った適切なフードを選択することも重要だということが分かりました。また、心臓病の子で見られることのある食欲不振による栄養不足や筋力低下、削痩などは食事管理によるケアが大切になってくるので、カロリーや嗜好性が考えられているフードを選択するなどの判断ができるよう勉強していきたいと思いました。

消化器系や尿路系のフードは病院から購入される方が多い印象がありますが、心疾患の子の食事について耳にすることが少なかったので、今回のセミナーで勉強することができ、視野が広がりました。

島田寧々

当院では、わんちゃんを対象とした体脂肪測定をおこなっています。体脂肪を測定することで、その子の理想の体重や1日の理想摂取カロリーを知ることができます。今回は、少し体重が気になり減量をすることになった子のダイエットの過程をご紹介します!

  • 1歳6ヶ月のヨークシャー・テリアの女の子(避妊済み)
    1歳6ヶ月のヨークシャー・テリアの女の子(避妊済み)

2021年10月7日

〜減量プログラムをスタート〜
体重3.2kg
体脂肪率32%

この時は少しお肉がついていてややぽっちゃりくらいの体型でした。体重と体脂肪率から分かった、理想体重の3.0kg(理想体脂肪率を30%としたとき)を目指して、減量をスタートしました!
☆ごはんは満腹感サポートで(おやつも少し)、量は減量時のカロリーであげてもらいました。

2021年11月11日

〜減量を始めて約1ヶ月後〜
体重3.10kg
体脂肪率31%〜32%

減量スタートしてから約1ヶ月で100g減りました!減量ペースは、1週間で体重の1%くらいを目安としているのでちょうどいいペースで減量できていました☺ごはんの量はそのままでつづけてもらうことにしました。

2021年12月18日

〜減量を始めて約2ヶ月後〜
体重2.98kg
体脂肪率30%

減量スタートしてから約2ヶ月後で理想体重、理想体脂肪率になりました。横からのシルエットもきれいです。約2か月しっかりがんばってくれました☺

  • 1歳6ヶ月のヨークシャー・テリアの女の子(避妊済み)
  • 1歳6ヶ月のヨークシャー・テリアの女の子(避妊済み)

理想の体型ってどのくらい?

わんちゃんの理想の体型は人と同じで、1頭1頭その子によって違います。体脂肪率や体重のほかに分かりやすいのが、肋骨の触れ具合、見た目でくびれがあるかどうかです。肋骨は、強く触らなくてもわかるくらいの肉付きがちょうどいいです。しかし、犬種が同じでも骨格や理想の体型・体重はその子によって違うので、その子に合った体重を目指して減量をすることが大切です。

今回の子のように順調に減量できる子もいますが、わんちゃんのダイエットは主に食事管理となり、なかなか痩せづらいこともあるし、何か月もかけてゆっくり行うのでオーナーさんにとっても、わんちゃんにとっても精神的にも大変なことがあると思います。看護師として、私もオーナーさんとわんちゃんをこれからもしっかりサポートできたらいいなと思います。また、ごはんの量やカロリーのことなど、気になることがございましたらお気軽にお声がけください♪

瀬尾美帆

今回のセミナーでは、犬と猫の下痢や嘔吐などの消化器症状についてと、それに合った療法食についてお話しをしていただきました。 消化器症状には、下痢や軟便、便秘など様々な症状があり、その中でもどこからきているものなのかによって症状が変わってきます。例えば下痢という症状にも、小腸性のものと大腸性のものがあり、うんちの量や状態、色などに違いがでてきます。また、同じ消化器用の療法食にも、低脂肪のもの、カロリーが高いもの、溶けやすい(または溶けにくい)食物繊維が入っているものなど様々な種類があります。そのため、消化器用の療法食を選択するときは、例えば下痢の量が多いならカロリーが高いフード、小腸の働きが悪いなら消化に負担のかかる脂肪が少ない低脂肪のフード、など症状のことを考えて選択することが大切だと感じました。

消化器の療法食にもたくさんの種類があり、フードの特長を覚えるのは大変ですが、下痢や嘔吐などの症状で来院される子はとても多いので、その子の症状に合ったフードを紹介できるように日々勉強していきたいと思いました。

瀬尾美帆

毎月第2・4週目金曜日にリハビリ専門外来があり、リハビリには担当看護師が補助として診察に入ります。

当院でのリハビリは徒手療法、運動療法、物理療法を組み合わせて行なっていきます。

今回は看護師が直接携わる、運動療法のカバレッティとスラロームについてご説明します。わんちゃんの場合人間のリハビリとは違い、からだの動きを細かく言葉で指導することは難しく特定の筋肉を動かしたい場合、自然とその筋肉を使うような動きが出るような工夫をします。

【カバレッティ】

コーンやバーなどを組み合わせて障害物を作り、くぐらせたり、またがせたりして手足の運動を行います。バーをくぐるときはほふく前進のように手足の関節を曲げたまま歩き、またぐときは高く手足を上げて歩くので、自然と負荷をかけて運動することができます。

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【スラローム】

コーンを等間隔においてその間をS字に歩かせる運動を行います。コーンを曲がる時、軸になる足に負荷をかけることができます。

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最初は障害物を怖がってしまいなかなか通り抜けられない子が多いく、このような時は、焦らず場所や物に徐々に慣らしていく事から始めます。
例えばカバレッティでは、バーを高く設置して好きなおもちゃやおやつで誘導し、ただその下を通り抜けるだけ→できたら、たくさんほめる→バーを少し下げてみる→できたら、たくさんほめる…のように段階を設け、その子のモチベーションを第一に考え楽しく行うことを心がけます。ほめることも看護師の重要な役目です。
全くできなかった子ができるようになってくる様子を見るととても嬉しくなります。

越智春香

ロイヤルカナン主催のフードセミナーが開催されました。今回は犬猫のライフステージとそれに合わせたフードについてのお話しがありました。成長期や中高齢期など年齢によって必要なエネルギーが変化することや、年齢が上がることによる身体の変化や病気のリスクがあることから、適切なフードを食べることで健康を維持することの重要性を改めて感じました。例えば、避妊・去勢手術を行った後はホルモンバランスが変化することにより太りやすくなると言われています。そのためエネルギー量や健康に配慮したフードを食べることで術後も肥満になることを防ぐことが出来ます。病院で扱っているフードは、病気を持っている子のためのものはもちろん、健康な子に対してのライフステージに配慮したフードもあるので、今後は多くの飼い主様にフードの大切さを知ってもらえるように日々心掛けていきたいと思います。

松尾優里香

  • 写真1

当院では、入院している動物の健康状態の確認や食事の管理などを獣医師の指導の下、毎日行っています。
一日三回(朝 昼 晩)、主に身体検査や投薬、ご飯をあげたり入院舎の掃除などを行っています。

【身体検査】

身体検査は入院患者の体温、心拍数、呼吸数(通称:TPR)に異常がないか、体重が劇的に変わっていないかなどを検査しています。この検査は、入院日数や治療方針を決めるのに関わってくる基礎的な検査で主に朝と夕方に必ず測定しています。また、術後の傷口が炎症を起こしていないかどうかもチェックしています。

  • 聴診
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  • 呼吸
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  • 体温測定
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  • 傷口確認
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【食事管理】

食事の管理については入院患者それぞれにあったフードを用意しています。例えば腎臓が悪い患者さんには腎臓に負担が少ないフードを与えたり、術後で食が進まない患者さんには高栄養食の缶詰を与えるなどしています。しかし、患者さんによっては病院のご飯が気に入らない場合もあるので、いつもお家で食べているご飯を持参して頂ければご飯の回数や量、どのようにしてあげているかを確認して、その通りにご飯を用意しています。

  • お皿にご飯を載せている
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  • グラム計測
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手術をしてお腹などに傷ができている入院患者は必ずカラーをしているのでお皿の位置が低いと食べることやお水をのむことができないので、お皿の下に一枚土台を作り高さを出して飲食しやすいよう対応しています。

  • ご飯とお水の台
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【入院中の投薬】

入院中必要な患者さんにはお薬を投薬することがあり、内服・外用薬のほかに注射薬の投与をします。内服の投薬については 前回の看護師症例をご参照ください。目や耳などに疾患がある入院患者には外用薬の投薬をしています。
注射薬の投与については、主に皮下注射、静脈注射、筋肉注射の方法があります。基本的に獣医師が行い、術後の痛み止めや整腸薬などを投与します。また場合によっては獣医師の指導の下、看護師が投与することがあります。

  • 注射薬投与
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【入院舎の掃除】

入院患者は外でお散歩ができない患者が多く、その患者さんたちは必然的に入院舎で排泄を行うことになります。入院舎で排泄をしてしまっても、患者自身で掃除をすることはできません。なので朝だけに限らず排泄をしていたらすぐに掃除をしています。それと同時に尿の色や便の色、状態なども確認するようにしています。

  • スプレー
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  • 写真10
  • 側面
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  • 側面2
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  • 写真13

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【その他入院中の検査と処置】

肝臓の数値が高い患者や腎臓の数値が低い入院患者は血液検査を定期的に行い数値を確認しています。 臓器腫瘤摘出などの手術をした患者さんは術後に腹水が溜まることがあるため、腹水をチェックするエコー検査を行ったりしています。
TPLOなど整形手術をした患者さんは術後の経過を確認するためにレントゲン撮影を行っています。

当院では、専門的な治療の実現を目的に複数の専門診療科を設けております。 今回は、その中で主に心臓に関する診断、検査および治療を行う循環器科での活動を紹介します。

循環器専門外来では、大学病院から杉本獣医師に来ていただき、一般的な身体検査に加えて血圧測定・心電図・レントゲン検 査・心臓超音波検査等で総合的な評価をしています。

血圧測定

血圧測定は、獣医師だけでなく看護師も担当します。当院では下図の血圧計(写真1)を使用しており、カフ(写真2)を動物の肢ま たは尻尾に巻いて測定します。動物が座り込まないよう身体を支えるなど、正確に測れるように獣医師のサポートをするのも看 護師の役割です。

  • 血圧計
    写真1
  • カフ
    写真2
  • 血圧測定の様子
    写真3
  • 血圧測定の様子
    写真4

心電図検査

下図の心電計(写真5)を使用し、電極(写真6)を動物の四肢に装着して測定しています。不整脈の診断等に利用されます。 心電図測定では、看護師は動物が動かないように保定します。動物を横に寝かせて測定する場合もあります。

  • 心電計
    写真5
  • 電極
    写真6
  • 心電図測定の様子
    写真7

レントゲン検査

レントゲンの撮影も、獣医師だけでなく看護師が行う場合があります。基本的に、横に寝かせた状態と、うつ伏せの状態で胸部2方向を撮り、心臓の大きさや血管系、肺の状態を評価するのに役立てています。

  • レントゲン撮影の様子
    写真8

心臓超音波検査

心臓の超音波検査(エコー検査)は、高周波の音波を利用して体内を視覚化できる検査です。動物を横に寝かせた状態で検査します。そのため、杉本獣医師が超音波検査を行っている間はずっと横に寝かせた状態を維持できるよう、わんちゃん猫ちゃんの体調に気を配りながら保定をしています。
超音波検査は、心疾患の診断や重症度の判定等に役立ちます。

  • 超音波検査の様子
    写真9

診察の内容やわんちゃん猫ちゃんの状態によっては、上記以外にも血液検査等を行う場合がございます。

《循環器専門外来は予約制となります。7月の循環器専門外来は17日(土)と18日(日)です。ご予約はお電話、または来院時にお問合せください。》

当院では、入院している動物のお世話を獣医師と動物看護師が行っています。お世話の中では、排泄の処理や身体検査の補助、ご飯やお薬をあげることがあります。
入院中の子では治療のためにお薬を使用することも多いため、動物がなるべくスムーズにお薬を飲んでくれるように工夫をしながら行っています。

入院中の子に限らず、多くのわんちゃんとねこちゃんは自分から薬を飲んでくれることは少ないです。そのため、食欲のある子 やご飯が好きな子に対しては、ご飯と一緒にお薬を入れてあげたり、嗜好性の高い缶詰と一緒にあげることで、投薬がしやすくなります。

投薬をしやすくする具体策の1つとして、投薬用ちゅーるがあります。投薬用ちゅーるは、通常のちゅーるに比べて3倍粘度が高 いので、お薬を包みやすくなり、普通のご飯と一緒だと薬だけよけて食べないという子でも、ちゅーるとならお薬を飲んでくれることがあります。

  • 投薬用ちゅ~る
    写真1

また、ピルポケットも投薬のためのジャーキータイプの商品で、中に穴が開いた形状をしているため、その中にお薬を入れて入口を指でふさぐことで、完全にお薬が見えなくなり、おやつを食べる感覚でお薬を飲むことが出来ます。

  • ピルアシスト
    写真2
  • ピルアシスト中身
    写真3

しかし、入院中の子では食欲が無い子や食べ物と一緒に食べられない子もいます。
そんな場合には手で直接口の中に薬を入れてあげたり、投薬棒使用することでスムーズに確実に投薬することができます。

  • 手から直接投薬
    写真4

投薬棒は先端に飲ませたい薬をはめ込み、注射器の要領で内筒を押し込むと、薬が押し出されて口の奥の方に入れることが出来ます。

  • 投薬棒
    写真5
  • 投薬棒を用いた投薬
    写真6

お薬を飲んでもらうことは動物にとっても飼い主様にとってもストレスとなることも多いため、お互いにストレスなくお世話ができるように日々心掛けるようにしています。

お薬の飲み方について、ご相談などがあれば看護師または病院のスタッフにお気軽にお声がけください♪

東京大学付属動物医療センターの長久保先生による、循環管理の基本についての院内セミナーに看護師も参加しました。

麻酔中に血圧が下がった時や、心拍数が下がってきた時にどんな薬を使うかなどをお話ししていただきました。

同じような効果のある薬がいくつかあり、使い分けるのは難しいなと思いました。

看護師も手術中にモニターをみることがあるので、正常時の血圧や心拍数を把握し、血圧や心拍数などに変化があったときに、すぐに獣医師に伝えられるように注意深くみていないといけません。

また、何かあった時に薬をすぐに準備できるように効果や名前も覚える必要があるとあらためて思いました。

瀬尾

CT検査とは…

X線を使って動物の身体を360°から撮影する検査。基本的にはレントゲン検査と同じですが、身体の断面の画像や立体的な画像を撮ることができ、形や大きさがはっきり分かるのでレントゲンよりも病気を予測しやすくなります。

  • CT
    写真1

みなみ野動物病院では、腫瘍が疑われる場合やスケーリング(歯石除去)処置の前など、様々な場合で活用しています。
下図は歯科処置前に頭部を撮影した画像です。
歯の根っこ(歯根部)が溶けているかなどを見ることで、抜歯をする必要があるかなどを判断します。
左の写真の赤丸部分は見た目では正常な歯に見えますが、右のCT画像で見ると反対の歯に比べて歯肉と歯の間に隙間があることが分かります。
このように、見た目ではわからなくても歯周病が進行していることがあるので、CT検査を行うことで処置前に実際の歯の状態を把握することができます。

  • CTの3D画像(左)
    写真2
  • 断面画像(右)
    写真3

CT検査中の動物看護師の仕事は、主に「麻酔管理」と「撮影」です。
動物のCT検査は、正確な画像を撮るために全身麻酔下で行います。麻酔管理はモニターを見ながら心拍数や血圧などに異常な数値がないかを見ます。撮影のために麻酔で呼吸を一時的に抑制するので、その際には呼吸バッグで人工呼吸を行います。
撮影する部位によっては動物の体勢を変えることもあるのでその補助をすることもあります。
単純な撮影では看護師が撮影することもあります。CT検査はX線を使うので、撮影は別室で遠隔操作します。操作する人は、「撮影する場所」と「撮る範囲」を決めて撮影します。
撮影する場所によっては、人工呼吸を調整することもあります。例えば胸を撮るときは、呼吸を止める必要があるので麻酔担当の看護師と無線で連携を取りながら撮影します。

  • 麻酔管理の様子
    写真4
  • 撮影の様子
    写真5

《当院ではCT検査は基本的に予約制となります。お電話または御来院の際にご相談ください。》

4月.5月になると気温も暖かくなり蚊が活動し始める時期になります。また、ノミやマダニも活動が活発になる時期でもあります。ノミやマダニ、蚊の媒介によって感染する病気がたくさんあり、中にはフィラリア症の様に命に係わる感染症もあります。大切な家族の一員であるわんちゃん、ねこちゃんを守るためにも日頃から予防をしっかりと行うことが必要となります。

犬糸状虫(フィラリア)

犬糸状虫の成虫は白色のひも状をしており、メスは体長約25~30cm、オスは約12~20cm、子虫であるミクロフィラリアは体長0.3mm程度。成虫の寿命は5~6年、ミクロフィラリアでは約2年。感染には蚊の媒介が必要でミクロフィラリアは蚊の体内で約2週間かけ、感染子虫まで成長する。成長期間は環境温度に影響され、25~31°Cでは約2週間で感染子虫になり、蚊の吸血時に犬の体内に入って感染する。しかし、環境温度が10°C以下あるいは34°C以上ではミクロフィラリアは蚊の体内で発育することができないとされている。フィラリアが寄生する場所はその成長過程により皮下組織・筋肉、血中、心臓・肺動脈、末梢血の順に寄生する。重篤な臨床症状は心臓に寄生して初めて起きる場合が多い。

  • 図1フィラリアのライフサイクル
    図1フィラリアのライフサイクル

フィラリア症とは

フィラリアに感染しても無症状で過ごす場合も多い。発症するのは4割程度との報告もあり、症状の多くは成虫が心臓や肺動脈に寄生することによる循環障害で元気消失、咳、腹水の貯留、呼吸困難、肺炎などがみられる。現在使用されている予防薬はフィラリア症の予防薬であり、フィラリアに感染後様々な症状が起きる前に体内に入ったフィラリアを駆虫する薬剤であるため、フィラリアに感染するのを予防するものではない。予防薬は蚊が出始めてから1ヶ月後~いなくなる月の1ヶ月後まで投与する必要がある。特に12月の最終投与は重要でこれを行わないと11月の時点で犬の体内に入ったフィラリアが駆虫されず翌年の投与開始時期までに心臓に達して成虫となってしまう。既に感染している犬に予防薬を投与すると体内で子虫が死にその数や寄生部位によっては血管栓塞などを引き起こす可能性があるため、投与前に血液検査で感染の有無を調べる必要がある。

ノミの生態

扁平な体を持ち、オスは1.2~1.8mm、メスは1.6~2.0mm程度で寿命は6~12か月で湿度50%以上、気温20度以上であれば1年中生息可能。幼虫はうじ虫状をしており発育段階により体色が異なる幼虫と成虫では形態が著しく異なる。虫卵は白色の卵型をしており、長径0.03~0.05mm程度で肉眼だと砂粒状に見える。動物の体から吸血するのは成虫のみで雌雄とも吸血する。ノミの寄生は、脱毛や発赤激しい痒みだけでなくアレルギー性皮膚炎や瓜実条虫の感染の原因となる。

  • 図2ノミのライフサイクル
    図2ノミのライフサイクル

マダニの生態

マダニの体は、大きく肉眼でも確認できる。吸血すると体の大きさが1cm以上になることもある。犬が草むらに入った際に犬の体温や振動、呼吸などを感知して犬の目の周りや耳、首、脇などに付着し、吸血を行う。マダニは犬の体表で増殖せず、草むらなどの環境中に戻り産卵・ふ化する。ふ化した幼ダニは犬に付着し吸血が完了すると一旦体から離れ、再び植物などの環境中に戻り脱皮をして成長してからまた犬の体に付着するということを繰り返す。マダニは貧血を起こすバベシア症や発熱などを示すライム病など様々な感染症を媒介するので駆除や予防が大切となる。

  • 図3マダニのライフサイクル
    図3マダニのライフサイクル

予防薬

フィラリア薬

プロハート(注射):犬・・・1年間有効
ハートメクチン:犬・・・・毎月1回投与
パナメクチン:犬・・・・・毎月1回投与
イベルメック:犬・・・・・毎月1回投与

ノミ・ダニ薬

プロハート(注射):犬・・・1年間有効
フィプロスポット・・・犬、猫:毎月1回首の後ろに滴下
クレデリオ・・・・・・犬:毎月1回投与
ネクスガード・・・・・犬:毎月1回投与

オールインワンタイプ

ネクスガードスペクトラ・・・犬:毎月1回投与
クレデリオプラス・・・・・・犬:毎月1回投与
レボリューション・・・・・・犬、猫:毎月1回投与
ブロードライン・・・・・・・猫:毎月1回投与

今年1月〜2月の期間で猫の健康診断キャンペーンを実施してまいりましたが、このようなキャンペーンの企画は獣医師指導の下、看護師が中心となって行っています。次回のキャンペーンではポスターやDMはがきのデザイン、作成も看護師が担当しています。

毎年春に、血液検査や画像検査の健康診断キャンペーンを行っていますが、他にも、去年秋には体脂肪測定+お口の健康チェック(歯周病原因菌酵素活性測定)キャンペーンを看護師で企画運営しました。(キャンペーン終了後も体脂肪測定の方のみ継続で行っており、いつでも計測することができます。お気軽にお声掛けください!)

次回キャンペーンお知らせ

3月1日から5月31日までの期間、犬の健康診断キャンペーンを行います!
いつもの健康診断にフィラリア抗原検査も含まれます。採血は1回で済むので、毎年のフィラリア検査のついでに健康診断も一緒にいかがでしょうか。

  • 犬の健康診断キャンペーン

病院の待合室には様々なポスターや掲示物があります。
これらは内容は獣医師とも相談しながら、看護師たちで作成しています。

そのうちの 1つの病院新聞には、毎月その時期に伝えたい情報や病院からのお知らせ、お得なキャンペーン情報などを看護師で考えて記載しています。
この病院新聞はホームページやラインからも見ることができるので、ぜひチェックしてみてください!

・病院新聞

  • 写真1

他にも予防薬のことや今病院でできる検査のことなど、オーナーさんに知ってもらいたいことをポスターにして掲示しています。もし、気になることがあれば看護師やスタッフにお気軽にお声がけください♪

・院内掲示物

  • 写真2
  • 写真3
  • 写真4

人と同じように、犬も肥満度を測ることができます。

〇一つ目の方法は体脂肪率の測定です。体脂肪率を測定すると肥満度の判定だけでなく、1日の理想摂取カロリーやごはんの給与量も計算で求めることができます。犬の適正な体脂肪率は25%~35%と言われていて、加齢や去勢・避妊後は高くなる傾向にあります。(犬種や性別、健康状態などにより、変わることがあります。)

・犬用体脂肪計

  • 写真1

・測定の様子

  • 写真2
  • 写真3

アルコールとコームを使って背中の毛を掻きわけ、皮膚に直接体脂肪計をあてると数秒で結果が分かります。測定は立った状態で行うため、看護師はワンちゃんが動いたり座ったりしないように身体を支えます。

〇もう一つの方法がBCS(ボディコンディションスコア)です。BCSとは、犬の腰部分を上から見てくびれがあるか(視診)、肋骨が触れるか(触診)などから5段階(もしくは9段階)で評価する方法です。5段階の場合、理想体型は3になります。体脂肪を測るより簡単で、ご家庭でも肥満度をチェックすることができます。

  • 写真4

▼症例▼

ミニチュアピンシャー 雌(避妊済み) 5歳
8月に体重・体脂肪を測定。体重3.32kg・体脂肪率41%・BCS4でやや肥満気味の結果が出たため、目標体重・1日の理想摂取カロリー・1日のごはんの給与量を計算し、ダイエットを始めました。

急激な減量は負担になってしまい、ストレスも溜ってしまうので、1ヶ月後の中間目標を決めて体重と体脂肪を約1週間ごとに測定しました。

  • 写真5

ごはんは一般食からカロリーの低いダイエット食に変更し、おやつも1日の摂取カロリーに収まるように量を調整しました。

その結果、3ヶ月で約400g減量し体型等を見て適正と判断しダイエットを終了しました。(目標体重はあくまで目安なので体型等を見て目標前に終了することがあります。)

8月29日(ダイエット開始時)体重3.32㎏・体脂肪率41%・BCS4

  • 写真6
  • 写真7

11月27日(ダイエット終了時)体重2.9㎏・体脂肪率35%・BCS3

  • 写真8
  • 写真9

肥満は足腰への負担や病気の原因・悪化因子となることがあり、場合によっては寿命の短縮にもつながります。愛犬の適正な体重を知って理想体型を目指しましょう!

《当院では体脂肪測定を行っています。ご予約は不要ですので、お気軽にお声がけください!》
※体脂肪測定は犬が対象です。
※体調などにより測定できない場合があります。

サンダービートとは:手術の際に血管の止血や組織の切開・剥離を行うための手術用機器です。以前までは糸で血管を結んでいましたが、直径7mmまでの血管であれば、糸を使わなくてもシーリングしそのまま切断することができます。多くの血管を1本1本を結紮していくのに15分~20分程かかる手術でも、この機器を使用すると3分程で全ての血管を安全に凝固・切断する事ができます。

〇避妊手術時におけるサンダービートのメリット: 当院では、犬の避妊手術でもサンダービートを用いて手術を行っています。サンダービートを使用するメリットとしては従来の糸での結紮に比べて、より早く安全に手術を行うことができるので動物への負担も少なくできます。

  • 写真1:サンダービートで挟んでいるところ
    写真1
  • 写真2:サンダービートで切断しているところ①
    写真2
  • 写真3:サンダービートで切断しているところ②
    写真3
  • 写真4:サンダービートでの切断後①
    写真4
  • 写真5:サンダービートでの切断後②
    写真5

写真のように特殊なデバイスで血管を挟んで焼くだけで、血管は凝固され、またそのまま切断することができます。切断した断端からは、全く出血が認められません。このように、血管を結紮する手間がなくなることにより、多くの外科症例で手術時間が圧倒的に短縮し、さらに出血量や麻酔時間の観点からも、より安全な手術が行えるようになりました。

椎間板とは…背骨の骨と骨の間にあるクッションの役割をしているものヘルニアとは…本来あるべきところから脱出・突出した状態

つまり椎間板ヘルニアとは、背骨を支えているクッション(椎間板)があるべきところから突出した状態。椎間板が突出すると背骨のなかの神経を圧迫し、痛みが出たり麻痺を起こします。

  • 椎間板ヘルニア

▼症例▼

ミニチュアダックス 男の子 13歳
急に後ろ足を引きずるようになったとのことで来院。触診やレントゲン、CT検査などにより椎間板ヘルニアと診断され、椎間板を取り除く手術をしました。

術後は安静のためお部屋で過ごし、4日目からリハビリを始めました。4日目はまだ自力で立つことができず後ろ足を引きずって歩く状態で、前足だけを使って歩いたりするので自然と腕の筋肉が発達してしまいます。
最初のステップとして、四つ足で立つことを目標にリハビリを行なっていきます。

・ストレッチ

手術後直後は絶対安静のため、長い間ケージに入っていることが多く関節や筋肉が硬くなっている場合があります。人でも運動前にはストレッチをするのと同じように、ワンちゃんネコちゃんのリハビリでもストレッチを行うことが推奨されます。手や足の関節、首の屈伸を無理のない程度でゆっくり行います。

  • ストレッチ写真1
  • ストレッチ写真2

・立位補助

お腹の下にタオルを通し足裏が地面につく高さに持ち上げます。足裏がしっかりと地面についている事が重要になります。さらに、足の甲を持ち「グッグッ」と手で地面に押さえることで、より感覚神経が刺激されます。

  • 立位補助写真1
  • 立位補助写真2

・足の裏を握って刺激

  • 足の裏を握って刺激写真1

10日目から腰を浮かせて立ち上がろうとする素振りや、後ろ足を引きずりながらもひざを曲げ伸ばしして歩こうとしているのがよく見られるようになってきました。

この子の場合自分から歩きたがったため、今までのリハビリに加え広い部屋で自由に動ける時間を多く取りました。

14日目には、一瞬ではありますが自力で立ち上がることができ、さらに次の日には数歩だけ歩くことができるようになりました。

立てるようになったので、リハビリも少しレベルアップします。

・不整地歩行

地面にでこぼこの道を作りその上で歩かせることで、バランス感覚を高めます。
ヨガマットの下にバスタオルを敷いたりして工夫しています。

  • 不整地歩行写真1
  • 不整地歩行写真2
  • 不整地歩行写真3
    バスタオルを丸めたり、くしゃくしゃにしたり…

手術後1か月経つと、ふらつきながらも院内を歩き回れるくらいの回復を見せてくれました。

  • 不整地歩行写真4

▼ケースレポート▼

ワンちゃん、ネコちゃんの年齢が上がってくるにつれて、口臭や歯石など気になり、ご来院される飼主さんが増えてきます。3歳以上のほとんどのワンちゃん、ネコちゃんが歯周病に罹患しているという報告もあるほどです。歯周病をそのままにしておくと、くしゃみや鼻水、頬の腫脹、食欲不振など健康状態を悪化させる原因になります。

おうちでの予防として一番は歯磨きが有効とされていますが、子犬、子猫の時期から口に触ったり、歯磨きの練習などのトレーニングをしていないと、大きくなってからいざやろうとすると難しいことが多いです。また、付いてしまった歯垢や歯石は歯磨きでは落ちません。

では、付いてしまった歯垢や歯石はどうしたらいいのでしょうか?
無麻酔下での歯石取りは、安全に処置が出来ず、また、歯周ポケットや、歯の内側や奥の歯石を取り除くことができないため、全身麻酔下で、人と同様に歯科用ユニットを使用し処置を行います。スケーラーで歯垢や歯石を削り落とし、抜歯が必要な時は、高速ハンドピースを使い、歯を割って抜きます。最後には、歯の表面をブラシで磨いて(ポリッシング)、歯垢を付きにくくします。また、歯の状況によっては、処置前にCT検査を行う場合もあります。見た目ではそこまでひどくはない歯周病の進行具合でも、CT画像所見では歯槽骨や下顎骨が溶けて抜歯が必要と判断されることもあります。

  • 写真1(スケーリング前)
    写真1(スケーリング前)
  • 写真2(スケーラーでの処置中)
    写真2(スケーラーでの処置中)
  • 写真3(スケーリング後)
    写真3(スケーリング後)
  • 写真4 この症例の状況まで進行すると、全抜歯をしなければならなくなります。
    写真4 この症例の状況まで進行すると、全抜歯をしなければならなくなります。

≪歯周病は飼い主様の日頃のケアで予防できる疾患のひとつです。子犬、子猫の時期から歯みがきを慣れさせて、健康な状態を保てるように心掛けていきましょう。≫

▼ワークレポート▼

処置中は、口元が見えやすくしたり、動かないように支えたり、獣医師のサポートをします。また、歯科用ユニットのドリル交換などや、麻酔の管理などを行っています。また、C T検査を実施する場合には、撮影操作なども行っております。

  • 写真5
    写真5
  • 写真6
    写真6

≪歯周病は飼い主様の日頃のケアで予防できる疾患のひとつです。子犬、子猫の時期から歯みがきを慣れさせて、健康な状態を保てるように心掛けていきましょう。≫

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