みなみ野動物病院

内視鏡検査

内視鏡とは

内視鏡とはいわゆる胃カメラです。先端にカメラがついたチューブ状の機器を体内に入れることにより、お腹にメスを入れることなく、消化器の検査を行うことが可能です。メスを使わない分、身体への負担が少ないのが特徴です。

内視鏡とは

内視鏡検査によって
わかる症例

1. 消化器疾患の内視鏡検査

  • 症例1

    胃潰瘍

    胃潰瘍

    嘔吐と黒色便が続き、貧血と低蛋白血漿を引き起こした症例です。

  • 症例2

    十二指腸炎

    十二指腸炎

    嘔吐と下痢、食欲不振、削痩が認められた症例です。

  • 症例3

    胃のポリープ

    胃のポリープ

    胃粘膜過形成ポリープが十二指腸に入り込み、通過障害により、食欲不振となった症例です。

  • 症例4

    PEGチューブ設置

    PEGチューブ設置

    舌癌により、食欲はあるが、採食困難となったため、胃瘻チューブ(PEGチューブ)を設置。これにより、長期の栄養管理が可能となった症例です。

  • 症例5

    胃腺癌

    胃腺癌

    内視鏡検査により確定診断がついた、胃の腫瘍の症例です。

  • 症例6

    幽門狭窄

    幽門狭窄

    慢性的な嘔吐により、胃の出口が狭窄してしまった症例です。

2. 内視鏡下での異物の摘出

内視鏡は、開腹手術と同様に全身麻酔が必要となりますが、内視鏡で異物が摘出できた場合には、ペットには痛みもなく、入院の必要もない場合が多いです。ただし、内視鏡で異物の摘出が不可能と判断された場合には、開腹手術により摘出となります。

症例1

胃内異物

内視鏡検査では、異物の有無や、異物の状況を確認することができます。内視鏡で摘出できれば、身体への負担は少なくすみます。摘出が困難な場合は手術になりますが、手術前に内視鏡検査をすることは、異物の情報を得るのに非常に有用です。

症例2

食道内異物

食道内異物の場合、長時間異物を放置すると食道炎を引き起こすため、早期の異物除去が必要となります。

症例3

異物摘出(100円硬貨)

症例4

異物摘出(プラスチック片)

硬性内視鏡によって
わかる症例

硬性内視鏡とは

内視鏡はチューブ状の管が折れ曲がりながら体内に入るのに対し、硬性内視鏡とは管が曲がらないものを指します。通常の耳鏡では観察できなかった耳の中の部位も硬性内視鏡を使用することにより検査することが可能になります。また、膀胱内や鼻腔内の検査や処置にも役立ちます。

実際の症例

症例1

抗生剤に反応しない慢性化膿性外耳炎

抗生剤に反応しない慢性化膿性外耳炎 処置前

処置前

抗生剤に反応しない慢性化膿性外耳炎 耳道内異物(ノギ)

耳道内異物(ノギ)

麻酔下で硬性内視鏡検査を実施したところ、鼓膜付近に植物のノギが確認されたため、摘出を行った。

症例2

慢性炎症性外耳炎

慢性炎症性外耳炎 処置前

処置前

慢性炎症性外耳炎 処置後

処置後

片耳のみの、外耳炎が繰り返されるため、麻酔下で硬性内視鏡検査を実施したところ、鼓膜付近に、耳垢や毛が蓄積されていたため、除去処置を行った。(処置前)

症例3

多発性ポリープによる耳道狭窄

多発性ポリープにより耳道狭窄が認められたため、麻酔処置後、硬性内視鏡下で半導体レーザー(DVL-20:飛鳥メディカル社製)を使用し、蒸散処置を行った。

症例4

耳垢腺癌

耳垢腺癌

硬性内視鏡検査により、耳道内の腫瘤形成が確認された。早期に耳垢腺癌と診断が可能であったため、全耳道切除術により、腫瘍は摘出された。

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