神経科外来
NEUROLOGY
診察のご案内
・発作が起きた
・ふらつき、歩き方や動き方がおかしい
・急に歩けなくなった、ジャンプができなくなった
・頭が傾く、眼が揺れる
・どこか痛がっている
・表情、行動、性格が変わった・震えが止まらない
・夜鳴きや徘徊がみられる
これらの症状が見られたら神経疾患を患っている可能性がありますのでご相談ください。セカンドオピニオンとしてご受診、動物病院の先生方からの症例紹介も承っております。
※携帯などで撮影した動画、検査結果、お薬の内容が明記されているものがございましたらご持参をお願い致します。診断や治療の助けになります。
受診日
2025年1月27日から診察予定です。月に1度、第4月曜日に予約制にて診察を行っています。(日程は変動する場合がございます)日程はホームページの獣医師カレンダーにて神経科外来日をお探しいただくかお問い合わせください。
外来料金
診察希望の場合:診察料金5500円+検査・治療費同一疾患継続の場合:診察料3300円
お問い合わせ
お気軽にご連絡ください。
担当獣医師のご紹介
平嶋 洵也先生
経歴
2014年 | 麻布大学獣医学部獣医学科卒業 |
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2014~2017年 | みなみ野動物病院勤務 |
2017~2024年 | 二次診療施設の神経科勤務 |
2018~2022年 | 麻布大学大学院博士課程修了、博士(獣医学)取得 |
2024年~ | 岐阜大学応用生物科学部共同獣医学部、附属動物病院神経科 |
所属学会
獣医神経病学会
日本獣医麻酔外科学会
飼い主様へのコメント
神経科では、脳・脊髄・末梢神経・筋肉に関わる疾患を専門に扱っています。神経系の病気は症状が非常に多彩でちょっとした違和感や変化が大きな意味を持つこともあります。けいれんが起きた時、歩きづらい、目が揺れるーーそんな症状に気づいたら、まずはご相談下さい。最適な検査や治療をご提案いたします。
神経科疾患について
てんかん
てんかんは、てんかん発作という症状を繰り返し起こしてしまう脳の病気です。てんかん発作には、全身が痙攣するものから体の一部だけが痙攣する物など様々です。まずは、てんかんの原因を突き止めることが重要です。治療は抗てんかん発作薬を使用し発作を起こさないようにする内科治療が一般的です。
脳炎
様々な原因で脳に炎症が起きてしまう病気です。以前は、肉芽腫性髄膜脳脊髄炎(GME)や壊死性髄膜脳炎(NME)などと呼ばれていましたが、最近では起源不明の髄膜脳脊髄炎(MUO)と呼称されます。炎症が起きている脳の場所に応じて、色々な症状が認められます。ステロイド剤や免疫抑制剤を用いた内科治療を行います。
脳腫瘍
脳に腫瘍が認められた場合は便宜的に全て脳腫瘍と診断されます。脳腫瘍の中には、髄膜種や神経膠腫(グリオーマ)など様々な種類があり、何という名前の腫瘍なのかが重要です。腫瘍の位置や大きさによって治療方法(手術・放射線治療・化学療法など)が異なります。
椎間板ヘルニア
背骨と背骨の間にある椎間板から飛び出したもの、もしくは椎間板自体が盛り上がって脊髄を圧迫してしまう病気です。脊髄が損傷することで、腰や首の痛みや足が麻痺してうまく立てない、歩けないといった症状が生じます。治療は症状の程度に応じて変わり、手術を行う場合や痛み止めや安静で様子を見る場合があります。麻痺の程度が重い場合は早急な手術が必要なこともあります。
脊髄空洞症
トイプードルやチワワ、ポメラニアンといった小型犬によく認められる病気です。脊髄に過剰な液体貯留が認められます。この液体が神経を圧迫することで、痛みや足のふらつき、感覚の異常が引き起こされることがあります。症状に応じて内科治療と外科治療を行います。
脊髄梗塞
脊髄梗塞は、脊髄の血管が何らかの原因で詰まってしまい血液が届かなくなることによって脊髄が障害を受ける病気です。突然発症することが一般的で、足が麻痺してうまく歩けなくなってしまいます。特別な治療法はなくリハビリテーションが必要となります。
脊髄腫瘍
脊髄腫瘍は、脊髄やその周囲の組織にできる腫瘍で良性のものから悪性のものまで様々な種類があります。腫瘍が脊髄を圧迫すると、足の麻痺や痛みといった症状が認められます。腫瘍の位置や大きさによって治療法(手術・放射線治療・化学療法)が異なり、早期発見が重要です。
特発性前庭障害
特発性前庭障害は、内耳にある前庭器官に問題が生じることで、バランス感覚に異常をきたす疾患です。通常、突然の目の揺れやふらつき、首を傾ける(捻転斜頸)、円を描いて歩く(旋回)などの症状が見られます。明確な原因が不明なことが多いです。高齢の犬に多く、無治療でも時間と共に良くなることが一般的です。
中耳炎
中耳炎は、鼓膜の奥の中耳が炎症を起こす病気です。主に細菌感染が原因で発症します。症状としては、突然の目の揺れやふらつき、首を傾ける(捻転斜頸)、円を描いて歩く(旋回)などが見られます。治療は、抗生物質の投与が一般的ですが、慢性的で重度の場合は手術が必要なことがあります。