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「犬の移行上皮癌と前立腺癌」の院内セミナー
2020年3月11日
本日は日本小動物がんセンターの中野優子先生(医学博士、獣医腫瘍科認定医Ⅱ種)の院内セミナーでした。テーマは「犬の移行上皮癌と前立腺癌」です。
移行上皮癌は膀胱にできることが多い腫瘍で、主に血尿や頻尿、排尿障害などの症状が出ます。エコー検査と、カテーテルで腫瘍細胞を吸引する検査などで診断します。治療は抗癌剤や消炎鎮痛剤、外科手術が適応になることもあります。高齢の猫でも稀に発生します。
前立腺癌は血尿や排便の違和感などの症状で発見されることが多く、リンパ節や肺、骨への転移が多い腫瘍です。診断は移行上皮癌と同様ですが、治療は主に消炎鎮痛剤が選択され、前立腺を摘出する場合もあります。
予防することは難しいので、血尿などの症状がみられたら動物病院に相談しましょう。
獣医師 高橋