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2021年3月2日 腫瘍内科勉強会
2021年3月4日
当院腫瘍科を担当してくださっている中野優子先生(医学博士)による腫瘍内科の院内セミナーでした。テーマは『後腹膜腔の血管肉腫と神経内分泌腫瘍』でした。
後腹膜腔には、腎臓・尿管・膀胱・副腎などの臓器や、大動脈や大静脈などの大血管、交換神経幹があります。後腹膜腔肉腫とは、一般的には、腎臓や膀胱から発生する肉腫は含まれず、後腹膜に存在する脂肪や筋肉・神経といった組織から発生する肉腫を指す総称であります。犬では、血管肉腫・骨肉腫・平滑筋肉腫・末梢神経鞘腫・血管周囲腫などが報告されています。
後腹膜腔肉腫にしても、神経内分泌性腫瘍が発生しやすい下垂体、副甲状腺、副腎髄質、交感神経節、膵臓、消化管、肝臓、胸腺などは、画像検査の描出技量や画像読影能力が必要とされる部位でもあります。小動物臨床には画像診断は、とても重要であると日々思っており、精進いたします。 院長