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2023.3.30 腫瘍内科院内セミナー
2023年4月1日
今回は当院の腫瘍専門外来担当の中野優子先生に「犬の移行上皮癌2023」をテーマに講義していただきました。膀胱腫瘤の診断には外力カテーテル法を用いた生検による細胞診と病理診断の組み合わせが有効です。エコーで膀胱を確認しながら、カテーテルで目的の腫瘤の一部を採取し、診断します。適応条件はありますが、有効診断率は高いとされています。加えて、遺伝子変異の有無を調べる検査を行うこともあります。
後半では新たな分子標的薬について、論文をもとに詳しくお話ししていただきました。従来の薬と比較して高い治療効果が認められており、治療の選択肢が増えることが期待されます。
移行上皮癌の臨床症状は尿路感染症のものと似ています。エコー検査時に膀胱・尿道の異常を見逃さないことが重要だと感じました。
獣医師 菅原里佳