お知らせ
NEWS
2025.08.28 腫瘍科勉強会
2025年8月29日
林屋動物診療室 どうぶつ腫瘍センターの中野優子先生に、「犬の軟部組織肉腫」と「犬の肛門嚢腺癌」について講義をしていただきました。軟部組織肉腫の種類や特徴、治療法について、中野先生が実際に診察された症例の情報も交えて詳しく説明してくださいました。軟部組織肉腫と診断するには細胞診と組織生検の実施が不可欠であることを学びました。また肛門にできる腫瘍には様々な種類、悪性度のものがあります。肛門に腫瘤を発見した場合は、まずは病変の位置を確認し、肛門に指を入れて腫瘤の硬さや境界を触診してから鑑別診断、治療法を考えていこうと思います。
獣医師 高橋
2025.08.08 麻酔勉強会
2025年8月18日
東京大学附属動物医療センター 麻酔・集中治療部の長久保先生に、周術期の鎮痛法についての講義をしていただきました。近日、フェンタニルの供給が減少したことで、他の薬剤で周術期の鎮痛を代用する必要があります。フェンタニル以外の鎮静・鎮痛薬について、その作用機序から、役割、使用方法、注意点などを、実際に使用する観点から詳しくご教授いただきました。普段から何気なく使用する薬剤も、その作用機序や使用方法を理解して使うのとそうでないのとでは、術中の麻酔のコントロールだけでなく、術前術後の管理にも深く影響します。使用する鎮静・鎮痛薬の種類が絞られてきたからこそ、それぞれの薬剤を正しく使用することが重要です。今回の講義で、より丁寧で、かつリスクの減らした、周術期の医療を提供することができるようになったと思います。
獣医師 渡邉
2025.07.15 皮膚科勉強会
2025年7月20日
犬と猫の皮膚科の村山先生が、今回は”肛門”周囲に症状が出る皮膚疾患について講義をしていただきました。症状が肛門周囲に絞られていてもその原因となる疾患は様々です。疾患ごとの細かい臨床所見の違いや、診断の方法、治療の選択など、我々が普段から触れ合うような状況で説明していただき、今後に役立てられる知識を沢山得ることができました。あまり肛門に着目して皮膚疾患を見ることがなかったため、新たな目線で皮膚疾患の診断をしていくことができると思います。
2025.5.23 画像診断勉強会
2025年6月2日
麻布大学附属動物病院画像診断科の茅沼秀樹先生に、胸部レントゲン画像の概要と、実際の症例を使用した画像診断の進め方や画像の見方について講義していただきました。
一枚の画像からでも、見方によって非常に多くの情報が得られます。実際に画像上に見えていないものも、そこにあるものと仮定して画像を見ることは、画像診断において重要なことです。縦隔構造について、その解剖学的な位置関係を理解し、正常な構造と異常な構造を見分ける方法を学びました。
日々の診療においてもこの学びを活かして、一枚の画像を丁寧に読み取り、より多くの情報を得られるように日々勉強をして参ろうと思います。
獣医師 渡邉
2025.05.20 皮膚科勉強会
2025年5月27日
犬と猫の皮膚科の村山先生に、村山先生が実際に診察した症例を例にどのように診断を進めていくかについて講義していただきました。
症状からどのような疾患が考えられ、鑑別する際に用いる検査、そして治療について詳しくご説明していただきました。
皮膚疾患はよく遭遇する疾患なので、問診や適切な検査、治療を選択していければと思いました。
獣医師 鈴木
2025.03.28 内分泌勉強会
2025年4月4日
今回はER八王子動物高度医療救急救命センター 内科・総合診療科の金本英之先生に「犬の糖尿病と副腎皮質機能亢進症」について講義していただきました。
犬の糖尿病および副腎皮質機能亢進症は1次診療の現場でも遭遇する疾患であり、その診断や治療方針について詳しく学ぶことができました。
適切な診断や治療を行うことができるように日々勉強し、診療に活かしていきたいと思いました。
獣医師 鈴木
2025.03.18 皮膚科セミナー
2025年4月2日
犬と猫の皮膚科の村山先生に、新しく発売された痒み止めの薬「イルノシチニブ」について講義していただきました。
作用機序から適応と思われる疾患、村山先生の使用感まで詳しく解説してくださいました。
今までの薬では治り切らなかった痒みも改善しうる、非常に可能性を感じる薬だと思いました。
気になる方はぜひ獣医師にお声おかけください。
獣医師 白石
2025.03.13 眼科勉強会
2025年3月14日
今回は、ペテモどうぶつ医療センター相模原の寺門邦彦先生に、『身体検査における眼科スクリーニング検査』について講義して頂きました。
目の症状を主訴にして来院される子に対して、問診、視診、視覚機能検査が重要となります。今回は充血のパターンや眼脂の性状からの疾患の推測、問診する上で何を聴取するべきか、視覚機能検査の異常から何が推測されるかということを中心に学ぶことができました。
眼科疾患に対して適切な問診や各種検査を行えるように日々勉強していきたいと思います。
獣医師 鈴木
2025.01.07 皮膚科セミナー
2025年1月8日
犬と猫の皮膚科の村山信雄先生に「犬の外耳炎」について講義していただきました。
今回は特に耳道の観察や洗浄に関して詳しくお話しして下さり、とにかく耳道を奥までしっかり観察し、耳垢を洗い切ることが重要と知りました。
また、新たな治療薬に関してもご教授いただきました。
日々多く遭遇する外耳炎ですが、軽視することなく患者さんごとに工夫を凝らして治療していこうと思います。
獣医師 白石
2024.11.14 眼科勉強会
2024年11月16日
今回は、ペテモどうぶつ医療センター相模原の寺門邦彦先生に、前回の勉強会のテーマである『結膜、強膜、角膜疾患の症例』の続きの内容と『緑内障の症例』について講義して頂きました。
角膜ジストロフィー、脂肪性角膜症、角膜変性症の検査所見や治療方針等を実際の症例を示していただきながら学ぶことができ、緑内障の講義でも実際の症例での診断および治療法について学ぶことができました。
緑内障は原発性や水晶体脱臼などの原因から続発して起こることがあり、早期に治療介入が必要な緊急性の高い疾患です。
眼の症状で気になる症状がありましたらぜひご来院してください。
獣医師 鈴木