みなみ野動物病院

お知らせ

NEWS

2022.2.1   腫瘍内科院内セミナー

2022年2月3日

本日は、当院腫瘍内科担当の中野先生による【組織球増殖性疾患】についての院内セミナーでした。
同じ組織球の疾患でも、良性腫瘍の皮膚組織球腫、反応性病変の皮膚組織球症や全身性組織球症、悪性腫瘍の組織球性肉腫、赤血球貪食性組織球性肉腫などがあります。皮膚組織球腫は大体は1〜2ヶ月で自然体退縮します。皮膚組織球症や全身性組織球症は、ステロイドや免疫抑制剤などを中心とした内科治療で、組織球性肉腫、赤血球貪食性組織球性肉腫は抗癌剤治療となり、治療が異なります。
また、がん薬物療法においての、人の医療での医療過誤についてもお話頂きました。抗がん剤を投与するときはダブルチェックと、投与中の観察は怠らないようにと改めて思いました。
                                                         院長

「神経学的検査-脊髄反射・脳神経・病変の位置決め」セミナー

2021年3月29日

麻布大学小動物外科学研究室大学院生の平嶋洵也先生による「神経学的検査-脊髄反射・脳神経・病変の位置決め」のセミナーでした。
前回のセミナーでのHands-off検査、すなわち観察することによりある程度の位置や重症度を推測する方法に対し、今回のHands-on検査とは、種々の反射を利用しHands-off検査と合わせ責任病変を導き出すという方法であり、容易にかつ侵襲性の少ない検査であることが特徴です。
何か病気が疑われる際、採血や画像診断、麻酔必須の検査などが必要となることが多いです。この神経学的検査では動物達へのストレスに加えてオーナー様の不安も少なく診断することができるため、簡単な検査ではありますが、正確に検査・評価できるようにならねばならないと改めて感じさせられました。
眼や肢の病気が疑われる症状があっても、もしかしたら神経が原因かもしれません。気になることがありましたら、ご相談ください。

菊池
勉強会写真 菊地

「犬の移行上皮癌と前立腺癌」の院内セミナー

2020年3月11日

本日は日本小動物がんセンターの中野優子先生(医学博士、獣医腫瘍科認定医Ⅱ種)の院内セミナーでした。テーマは「犬の移行上皮癌と前立腺癌」です。
移行上皮癌は膀胱にできることが多い腫瘍で、主に血尿や頻尿、排尿障害などの症状が出ます。エコー検査と、カテーテルで腫瘍細胞を吸引する検査などで診断します。治療は抗癌剤や消炎鎮痛剤、外科手術が適応になることもあります。高齢の猫でも稀に発生します。
前立腺癌は血尿や排便の違和感などの症状で発見されることが多く、リンパ節や肺、骨への転移が多い腫瘍です。診断は移行上皮癌と同様ですが、治療は主に消炎鎮痛剤が選択され、前立腺を摘出する場合もあります。
予防することは難しいので、血尿などの症状がみられたら動物病院に相談しましょう。

獣医師 高橋

減量フード院内セミナー ロイヤルカナン 

2020年1月22日

お昼の時間にスタッフ一同、ロイヤルカナン主催のフードセミナーに参加しました。

今回のテーマは肥満です。

 

犬では適正体重の15%、猫では20%以上の増加を肥満といい、関節炎や糖尿病、膵炎、尿路疾患、心臓病などのさまざまな病気のリスクが高くなってきます。特に猫では正常体重のこと比べ4倍糖尿病になりやすく、5倍関節疾患になりやすいというデータがでています。

 

動物は運動でやせることは難しく、体重が重いこが過度な運動をすると逆に足への負担が過度にかかり靭帯の断裂などをおこす可能性が高くなります。痩せるためには適切な食事制限が必須です。ロイヤルカナンさんの満腹感サポートは低カロリーになっており、量が十分にとれるので無理なく減量できます。

 

また、満腹感サポートシリーズには低アレルギーのものやストレスを緩和するもの、尿石ケアのものもあり、ほかの疾患をもっているこでも使用できます。

 

太りすぎには気をつけてください。

獣医師 天野

口腔顎顔面の整形外科セミナー

2020年1月20日

一般社団法人日本小動物整形外科協会(VOA)の勉強会で、江口徳洋先生による『口腔顎顔面の整形外科 歯科・口腔外科的アプローチ』を受講してきました。かなり難しい分野の講義内容でした。

 

重度な歯周疾患による下顎骨骨折の症例が主に発表されていましたが、治すには難しい技術が必要となり、また、動物にもとても負担がかかりそうです。

 

人間は毎日歯磨きしますが、しかし犬や猫は、人と同じ様に食後の歯磨きはなかなか難しいのが現実です。
高齢化する動物達にとって、歯の問題は深刻な問題だと、今日の講義で紹介された症例を見て再認識しました。

 

院長

 

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