みなみ野動物病院

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2022年7月7日 消化器科院内セミナー

2022年7月8日

今回は日本小動物医療センター・消化器科の岡本佳与先生より、「猫の嘔吐・下痢(胃腸疾患)」について講義していただきました。
猫は毛玉を吐くことが多いですが、胃腸疾患あるいは肝臓や膵臓の疾患が原因で嘔吐してしまっていることもあるため、鑑別が重要です。また、下痢をしている場合、病変部位が小腸にあるか大腸にあるかによって考えられる原因が変わります。例えば、寄生虫の中でも小腸に寄生する種類と大腸に寄生する種類があり、治療には異なる駆虫薬が用いられます。嘔吐・下痢はリンパ腫によって引き起こされることもあり、リンパ腫の病理学的な特徴を元に治療法を決定する必要があります。
前回の犬についての講義を振り返りながら、犬と猫の解剖学的な違いや疾患の違いについても勉強することができました。「猫は小さな犬ではない」という言葉を肝に銘じ、診療していきたいです。

獣医師 菅原里佳

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