お知らせ
NEWS
2022年7月7日 消化器科院内セミナー
2022年7月8日
今回は日本小動物医療センター・消化器科の岡本佳与先生より、「猫の嘔吐・下痢(胃腸疾患)」について講義していただきました。
猫は毛玉を吐くことが多いですが、胃腸疾患あるいは肝臓や膵臓の疾患が原因で嘔吐してしまっていることもあるため、鑑別が重要です。また、下痢をしている場合、病変部位が小腸にあるか大腸にあるかによって考えられる原因が変わります。例えば、寄生虫の中でも小腸に寄生する種類と大腸に寄生する種類があり、治療には異なる駆虫薬が用いられます。嘔吐・下痢はリンパ腫によって引き起こされることもあり、リンパ腫の病理学的な特徴を元に治療法を決定する必要があります。
前回の犬についての講義を振り返りながら、犬と猫の解剖学的な違いや疾患の違いについても勉強することができました。「猫は小さな犬ではない」という言葉を肝に銘じ、診療していきたいです。
獣医師 菅原里佳
2022年6月7日 看護師向け腫瘍勉強会
2022年6月9日
6月7日は当院の腫瘍科担当の中野先生による看護師を対象とした腫瘍勉強会が行われました。講義内容は「腫瘍のきほん」で「がん」とは何か、どのような治療方法があるのか、といったがんの基本的なことをお話し頂きました。犬の約1/2・猫の約1/3が「がん」で亡くなるそうで、犬の死因の第一位が「がん」という研究結果も出ています。当院の腫瘍科にも「がん」と診断されたわんちゃんやねこちゃんがたくさん来院されます。腫瘍に対する知識を深めつつ、ご家族の治療に対する不安にも寄り添える看護師になれるよう頑張りたいと思います。
看護師 武井まどか
2022年5月13日 看護師向け麻酔セミナー
2022年5月24日
今回、岐阜大学の柴田先生による、看護師の麻酔管理についての院内セミナーを受けさせていただきました。
麻酔下でモニタリング中、血圧が低下してきた際にモニターを見てどう対応していくか、低血圧や心拍数が下がった場合にどのような問題が起こるか、どの薬を投薬すれば正常に戻るかなどをお話しをしていただきました。
麻酔中において問題となる不整脈や血圧なども心電図モニターを注意深くみて異常があればすぐに獣医師に伝え、早く動けるようにしていかなければならないと思いました。
そのためにも、あらかじめ薬剤などを準備しておくと良いと勉強になりました。
モニターを見ての不整脈の判別方法や対応策について触れることが少なかったので、今回のセミナーで勉強でき、視野が広がったと思います。
2022年5月13日 眼科院内セミナー
2022年5月14日
今回はベテモどうぶつ医療センター相模原の寺門邦彦先生に、『犬の角膜潰瘍に対する内科治療について考える』をテーマに講義をしていただきました。
角膜の透明性を維持することは、視力を維持すること、動物のQOLにとって大変重要です。
今回学んだ角膜潰瘍は潰瘍の程度や、阻害する因子の存在を考慮することが治療の選択において大切であることが分かりました。
講義していただいた内容を忘れず、今後の診療に活かしていきたいです。
2022年4月28日 消化器科院内セミナー
2022年5月2日
本日は日本小動物医療センター消化器科の岡本佳与先生に「犬のタンパク漏出性腸症」に関する講義を行っていただきました。
下痢や嘔吐といった消化器症状で来院される患者さんの多くは対症療法ですぐに治りますが、今回の講義で話されたような対症療法であまり改善が見られない患者さんも中にはいらっしゃいます。
決して多くはありませんが、だからこそいざ出会った時には焦らず適切に検査や治療を進められるようにしなければならないと思いました。
消化器科の勉強会は今回から始まったシリーズです。特に患者さんの多い分野なので、今後もしっかりと身につけていきたいところです。
2022年4月12日 腫瘍内科の院内セミナー
2022年4月13日
本日は当院の腫瘍内科担当の中野先生による、『胸腺上皮腫瘍・巨大食道』と、『臨床獣医師が知っておくべき最低限の腫瘍生物学』でした。
この繁忙期の中にも関わらず、夜遅くまで、いつも一緒に勉強会をしている先生方と、また新入社員の獣医師も参加し、総勢25名くらいの獣医師が参加して勉強会を行いました。
本日の勉強会のテーマであった胸腺腫はさほど遭遇する疾患ではありませんが、それでも知識があるかどうかでは遭遇した時の的確な対応に差が出ます・・・。
ただ、遭遇することにはかなり知識が薄れているかも知れませんが・・・(涙)。だから、何度も何度も講義を聞きますし、勉強会の資料を大切に保管します。
ちなみに若い先生方は、スマホとかipadなど電子媒体で勉強会の資料等を管理していますが、僕は当然・・・・紙媒体ですね。
院長
2022年3月17日 麻酔セミナー
2022年3月17日
本日は、東京大学附属動物病院の長久保先生による麻酔セミナーで、講義内容は【麻酔中の呼吸のモニタリングと管理】でした。
当院では、麻酔時の呼吸管理は、CT撮影時以外の場合はほとんど、自発呼吸ではなく人工呼吸管理で行っております。
この人工呼吸管理を行う時に使う機器が、ベンチレーターと呼ばれる人工呼吸器です。
ベンチレーターは、呼吸回数、気道内圧、吸気時間、1回換気量、PEEP(呼気終末陽圧)などを、動物の状況によって細かく設定できます。
しかしこの設定の仕方が大変複雑で難しいのです。
今日勉強したことが、明日の朝に忘れていなければいいのですが・・・
院長
2022年2月9日 寄生虫セミナー
2022年2月9日
本日はベーリンガー主催の「犬と猫の内部・外部寄生虫」についての院内セミナーでした。
寄生虫の生態、ライフサイクル、ペットや人への被害、その予防と治療法などを教えて頂きました。
フィラリア症は犬では毎年予防してくれる飼い主さんも増えてきていますが、猫は犬と比べて毎年予防を行っている子は少ない状況です。猫のフィラリア症は確実な検査方法が存在しないため発見が難しく、治療に関しても難しい疾患のため猫も犬と同様に予防が重要です。
春からはフィラリアだけでなくノミやダニの予防も増える時期なので、今回のセミナーで学んだことを生かしていきたいと思いました。
看護師 武井まどか
2022年2月1日 腫瘍内科院内セミナー
2022年2月3日
本日は、当院腫瘍内科担当の中野先生による【組織球増殖性疾患】についての院内セミナーでした。
同じ組織球の疾患でも、良性腫瘍の皮膚組織球腫、反応性病変の皮膚組織球症や全身性組織球症、悪性腫瘍の組織球性肉腫、赤血球貪食性組織球性肉腫などがあります。皮膚組織球腫は大体は1〜2ヶ月で自然体退縮します。皮膚組織球症や全身性組織球症は、ステロイドや免疫抑制剤などを中心とした内科治療で、組織球性肉腫、赤血球貪食性組織球性肉腫は抗癌剤治療となり、治療が異なります。
また、がん薬物療法においての、人の医療での医療過誤についてもお話頂きました。抗がん剤を投与するときはダブルチェックと、投与中の観察は怠らないようにと改めて思いました。
院長
2022.1.13 眼科学院内セミナー
2022年1月13日
本日は、寺門先生による【先天性眼疾患】の講義でした。
犬も猫も先天性眼疾患は様々多くありますが、本日は特に、小眼球症、瞳孔膜遺残、先天性眼振、ぶどう膜嚢胞、類皮腫、網膜異形成、コリー眼異常、マール眼発育異常、小水晶症、先天性白内障、第一次硝子体過形成遺残/水晶体血管膜過形成遺残について勉強いたしました。
眼は小さな器官ですが、視力の有無は動物のQOLにとってとても重要であり、大切な器官です。
この小さな器官にも、物凄い沢山の疾患数があり、とても難しい分野です。
当院では、今日から眼科の専門外来が2ヶ月に一回ですが始まりました。
我々スタッフも勉強させていただき、いい眼科診療ができるように頑張ります。
院長