みなみ野動物病院

お知らせ

NEWS

5月11日 腫瘍内科勉強会

2021年5月20日

当院の腫瘍科を担当してくださっている中野優子先生(医学博士)による腫瘍内科の院内セミナーでした。

今回は犬の下垂体腫瘍と、腫瘍の発生部位による鑑別についてお話しいただきました。

下垂体腫瘍は犬でしばしばみられる副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)に関連する腫瘍です。クッシングの治療中に下垂体腫瘍の存在を疑うポイントや、その治療法について解説いただきました。

腫瘍の鑑別については、主に顔まわりの体表腫瘤が紹介されました。身体検査の際に見落とすことなく、適切な検査につなげることができるよう精進しなければと感じました。飼い主様もわんちゃんやねこちゃんとよくスキンシップをとることで、しこりを早期に見つけることができるかもしれません。もし気になることがあればお気軽にご相談ください。

佐々木

4月26日 腫瘍外科院内セミナー

2021年5月2日

麻布大学獣医学部小動物外科学研究室 准教授 高木哲先生による「四肢・骨軟骨の腫瘍の外科治療」についての院内セミナーでした。筋肉、血管、神経に対する処理などをお話いただきましたが、外科は本当に難しいな・・・と毎回感じます。

骨内の血管肉腫や、「たんこぶ」と思いきや実は腫瘍・・・など、珍しい症例もご紹介くださり、とても勉強になりました。

 

高橋

 

 

4月22日 CT勉強会

2021年5月1日

日本小動物医療センターの画像診断科・消化器科に所属されている池田彬人先生、DVMsどうぶつ医療センター横浜の石川雄大先生、どうぶつの総合病院の眞鍋日登美先生の3名に講師を勤めていただいたCT勉強会の第二回が開催されました。
前半は第一回に引き続き総論で、CT検査の麻酔導入から撮影及び評価までの流れについての解説、後半は肝臓腫瘍に関する各論の内容でした。
後半には実際の症例のCT像を見ながら肝臓のどの葉にどの種類の腫瘍が生じているのかを考えるパートもありました。この鑑別は手術や治療の計画に関わる重要な要素ですが経験の浅い自分には難しく、腫瘍及びCTについてもっと学ぶ必要があると痛感しました。
CTはレントゲンやエコーだけではわからないような情報も得られる非常に有用な検査で、獣医療でも普及しつつありますが、まだまだ設置している動物病院は多くありません。当院には設置しているので、今後CT検査を有効に活用できるように精進いたします。
中田
"

ノミ・マダニの生態と猫フィラリア症の院内セミナー

2021年4月2日

今日は猫のフィラリア(犬糸状虫)・ノミ・マダニ予防についての院内セミナーが開催されました。講師はベーリンガーインゲルハイムの中村先生です。最近暖かい日が増えてきて、当院でもノミやマダニが付いているワンちゃんネコちゃんを時々見かけます。ノミやマダニは吸血により様々な感染症を媒介したり、アレルギーの原因となることがあります。猫のフィラリア症は当院ではなかなか見られませんが、都内の野生猫の11%は抗体を持っている(感染したことがある)そうです。ノミ・ダニ・フィラリアはすべて予防ができます。現在は様々な予防薬が販売されていますので、大切なペットをノミ・ダニ・フィラリアから守ってあげましょう!

 

獣医師 高橋

 

"/

2021年3月11日 眼科学勉強会

2021年3月29日

本日は相模原どうぶつ医療センターの寺門邦彦先生による「犬猫の目の腫瘍」のセミナーでした。
眼の腫瘍は、犬か猫か?目のどこにできたか?などにより予後が異なります。
たとえば、眼瞼にできる腫瘍は犬では良性が多く、猫ではほとんどが悪性と言われています。
よく観察しないと気づきにくいものもありますし、腫瘍であることに気づきにくい場合もあります。

飼っているワンちゃんネコちゃんの眼に異変を感じたら動物病院に相談しましょう!

高橋

「神経学的検査-脊髄反射・脳神経・病変の位置決め」セミナー

2021年3月29日

麻布大学小動物外科学研究室大学院生の平嶋洵也先生による「神経学的検査-脊髄反射・脳神経・病変の位置決め」のセミナーでした。
前回のセミナーでのHands-off検査、すなわち観察することによりある程度の位置や重症度を推測する方法に対し、今回のHands-on検査とは、種々の反射を利用しHands-off検査と合わせ責任病変を導き出すという方法であり、容易にかつ侵襲性の少ない検査であることが特徴です。
何か病気が疑われる際、採血や画像診断、麻酔必須の検査などが必要となることが多いです。この神経学的検査では動物達へのストレスに加えてオーナー様の不安も少なく診断することができるため、簡単な検査ではありますが、正確に検査・評価できるようにならねばならないと改めて感じさせられました。
眼や肢の病気が疑われる症状があっても、もしかしたら神経が原因かもしれません。気になることがありましたら、ご相談ください。

菊池
勉強会写真 菊地

2021年3月2日 腫瘍内科勉強会

2021年3月4日

当院腫瘍科を担当してくださっている中野優子先生(医学博士)による腫瘍内科の院内セミナーでした。テーマは『後腹膜腔の血管肉腫と神経内分泌腫瘍』でした。
後腹膜腔には、腎臓・尿管・膀胱・副腎などの臓器や、大動脈や大静脈などの大血管、交換神経幹があります。後腹膜腔肉腫とは、一般的には、腎臓や膀胱から発生する肉腫は含まれず、後腹膜に存在する脂肪や筋肉・神経といった組織から発生する肉腫を指す総称であります。犬では、血管肉腫・骨肉腫・平滑筋肉腫・末梢神経鞘腫・血管周囲腫などが報告されています。
後腹膜腔肉腫にしても、神経内分泌性腫瘍が発生しやすい下垂体、副甲状腺、副腎髄質、交感神経節、膵臓、消化管、肝臓、胸腺などは、画像検査の描出技量や画像読影能力が必要とされる部位でもあります。小動物臨床には画像診断は、とても重要であると日々思っており、精進いたします。              院長
         
                                         

2月21日 腫瘍外科勉強会 (オンラインセミナー)

2021年2月23日

麻布大学獣医学部小動物外科学研究室 准教授、 高木哲先生による【四肢・骨軟骨の腫瘍の外科治療】で、骨に発生する腫瘍についてと、主に断指についての外科的なレクチャーでした。指を切断した後の皮膚縫合と術後管理がとても重要で、とても勉強になりました。
診療が終わった夜に、専門の先生のセミナーを間近に聴講できるのはとても贅沢で勉強になります。疲れも溜まりますが、学んだことが日々の診療に生かされればと思います。しかし、自分の横でセミナーを受けていた勤務医の先生が、講師の先生の真前で、コクコクと身体が揺れていました。まあ、仕方がないですね。(笑)みんな疲れがかなり溜まっていると思います。                      
                                                         院長

CT検査の勉強会

2021年2月14日

2020年2月13日

CT検査の勉強会でした。講師は、池田彬人先生で、日本小動物医療センターで、画像診断科と消化器科に所属され、また、第一種放射線取扱責任者や、獣医腫瘍科認定医II種でもあり、マルチに活躍されている先生です。
2019年の12月に当院でもCT検査機器を導入しました。CT検査機器は単純レントゲン検査と比較し、情報量はかなり多いです。CT検査は自分が思っている以上に検査能力があり、当院に導入して2ヶ月弱になりますが、医療が変わると実感しています。
しかし、CT検査を行えば全て身体の事が分かるわけでもないです。検査に限界もありますし、獣医医療でのCTはまだ分かってない事も沢山あります。また、折角の検査機器も学ばなければ医療にいかされません。
しっかり適応症例を見極め、また、学び、医療の進歩に繋がればと思ってます。
ちなみに、CT検査とMRI検査はよく混同されますが、全然違います。MRI検査の方が有効と思われる場合には、検査センターや大学病院などを紹介させて頂きます。

院長 廣間"/

1月12日腫瘍内科院内セミナー

2021年1月14日

林屋動物医療診療室 どうぶつ腫瘍センター及び、当院腫瘍科を担当してくださっている中野優子先生(医学博士)による腫瘍内科の院内セミナーでした。テーマは『腫瘍疾患による緊急疾患』でした。

腫瘍が気道を圧迫するように発生すると呼吸困難に陥ったり、消化管にできた腫瘍により消化管に穴が開き腹膜炎になったりして命にかかわることがあります。このように腫瘍により致命的状態になり緊急対応が必要となります。また、治療をしていくうえで腫瘍細胞が壊れることで起こる病態や、抗癌剤により引き起こされる病態で致命的状態に陥ることがあります。

今回の勉強会では、主に、腫瘍の発生部位や種類によって起こりやすい緊急疾患と抗癌剤の種類別で起こりうる緊急疾患及び対処法について、実際の症例などを交えて講演していただき、大変勉強になりました。

お家のわんちゃん、ねこちゃんが急に立てなくなった、声が出なくなったなど、いつもと違うなと感じたら、できるだけ早く受診されることをおすすめします!また抗癌剤治療等が必要になるとお家でお熱を測ったりしてもらう必要があります。普段から体触られるのに慣れさせておくと良いでしょう。

TOP